スポンサーサイト [--/--/--] 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

畳の表替え [2011/05/15] 

このお家、譲っていただいたときはキッチンのみ板の間で、
後は全て畳の部屋でした。
キッチンの天井、壁材を取り払って、
建築当時の土壁と屋根組を露出させたのですが、
そのとき隣接する2部屋をつなげて板張りに変更し、
薪ストーブのある大きな部屋に変更しました。

2月ごろから寝泊まりするようになったのですが、
当初、あまりの寒さに薪ストーブの前から動くことができずに、
この板の間の部屋に布団を敷いて寝ていたのです。

だんだん暖かくなってきたので、畳の部屋で寝るようになったのですが、
相方のたっての願いで、畳の表替えをすることになりました。
ぜんぜん傷んでないのにもったいないなぁと思わなくもなかったのですが、
購入当時からことあるごとに言ってたので、よしとします。
相方の部屋6畳だけの交換も考えましたが、
そこだけ新品になると、さすがにうらやましいだろうなと、
全部やることに決定!

早速友達の大工さんに相談したところ、
「どのクラスで行く?」
ときかれたので、
「一般的なレベル。安いの!」
「う~ん、1畳5000円くらいかなぁ。畳屋紹介するわ」
との回答。
全部で20畳ほどなので、5000円ならしめて10万円
腹はくくっていたものの枚数があるのでそれなりの出費です。

早速、職人さんに見に来てもらいました。
畳表とヘリをたくさん持ってきてくれていろいろお話を聞いていると、
ふむふむ。畳も奥が深くておもしろいですねー。

まず、畳の床(トコ)についてお話を聞きました。
畳の床は大きく3つ、ワラ床、ワラサンド、建材床というのがあるそうで、
今は建材床を使っている場合が圧倒的に多いらしいです。
ワラを使っていないので、畳にあるとされるの調湿効果や空気清浄効果は、
あまり期待できなく、感触も堅くてあまり良くないとのこと。
逆にワラ床は全部ワラを使っていて、最近はよっぽどのこだわりがないと、
使われる(作られる)ことはないらしいです。
その中間的なのがワラサンド。ワラとワラでスタイロ(発砲スチロール)を挟んだ物で、
良さも中間的らしいです。

うちの畳は6畳、8畳がワラサンドで奥のもう一部屋の6畳がワラ床だそうです。
そういわれてみれば、その部屋が一番柔らかいです。
表面のでこぼこ感も一番大きいですが(汗)

床を見ていただいたところ、状態はまだ大丈夫とのこと。
表替えの時に多少の傷みは修復してくれるそうです。ありがたい!
うちの場合、一見新しく見えるワラサンドのほうがワラ床よりも、
床全体を縫っている糸の素材が弱いので、心配とのこと。
見た目によらないのですね。昔の物ほど良い物を使っていたってことでしょうか。
あと、サイズ。
うちの畳は本間といってとってもでかいので、大工さんがいっていたコストでは厳しいそうです。
その範囲に収める畳表(ゴザ)もあるにはあるが、あまりに低品質でおすすめできないとのこと。
そういえば確かにでかいですこの畳(汗)

床が大丈夫と言うことなので、
いよいよ畳表(ゴザ)を決めます。



ゴザの良さは大きく分けて、
材料(い草)の良さと、織り方のよさで決まります。
写真を見るとござの端の方(い草がほうきのように出ている)が黄色くなってきています。
い草が元気に長く育ったものなら、端の黄色くなり始める部分が切り落とされて無いわけです。
い草の長さが短い物で織るとどうしても端の方は草のさきっちょ部分がでてきて、
色が変わったり品質が悪くなります。
より高級な物ほど、均一な太さ、色味のい草がゴザの端いっぱいまであるわけです。

もう一つは、ゴザの端からひげのように出ている白い糸。
この縦糸によっても善し悪しが決まっていきます。
ひとつの目に2本通っているのですが、
その材質は綿の糸か麻の糸を使っています。
綿の糸は弱いのでい草をきつく詰めて織ることができません。
結果、薄く長持ちしないゴザになってしまいます。
この綿糸を2本束ねて目ひとつに計4本使っている場合を綿ダブルというそうです。
2本束ねている分少し強度が出てきます。
あとは、麻糸→麻ダブルという風にどんどん強くなっていくわけです。
強くなるほど、い草をきつく、たくさん織り込むことができるので、
厚みもしっかりし、長持ちする高級品となるわけです。
もちろんお値段もどんどん上がっていきます。

あとは、い草の産地。
国産か中国産かという事ですね。
一般消費者が中国産を嫌うのはい草を栽培する時の農薬の管理がいいかげんで、
残留農薬がこわいからというのが大半だそうで、
実際は現在日本に入ってくる中国産い草も厳しい検査を受けているので、
そのような心配はほとんど無いそうです。
国産と比べると人件費が安い分、同じ金額で比較すると、
何ランクか上の物が使えるそうです。
たとえば、国産で綿の縦糸でいくなら、中国産なら同額で麻糸にできるといった感じです。
後の違いは、香りだそうです。
国産は本当に良い香りがするそうで、
国産の表替えをしているときは、朝工場に入ったときにおどろくほど良いにおいがするそうです。
まぁ、香りはいずれ無くなっては行きますが。
「畳屋さんとしておすすめは?」って聞いてみたのですが、
「う~ん、難しい。」
「中国産を選んでいただいた場合、ランク上のゴザを使えるのでビシッと仕上がる喜びはあります。
でも、国産の品質はお金を掛けただけの価値があると思うし、
なにより、畳屋としては国内の生産者を支えたい気持ちが強く、
国産を選んでくれるとうれしいなぁ。という気持ちはありますね。」
なるほどー。

そこで相方が、
「やっぱりここは国産にしたいなぁ~。」
ほのかに室内の空気が国産サポーター優勢に・・・
「ですがー、」
と言いにくそうに畳屋さん曰く
「もし国産で行くなら、安いゴザはやめた方がよいです。」
というより、国産は品質の悪い安いゴザを出荷しても、
収支が合わず、ある程度以上の品質の物しか生産されていないらしいのです。
もちろん最初に大工さんが言っていた5000円というラインは、
中国産の中でも下の方のランクの物です。
それを国産にし、さらに品質ランクも上げるとなると・・・
やばいことになってきそうです。

しばらく悩んで、
国産の麻シングルで行くことに決断しましたぁぁぁ。
予算は倍です(泣)

あとはヘリです。



最近のヘリは化学繊維で織られた物がほとんどでその分強いそうです。
ですが、綿でこげ茶一色を選択しました。
ぐっと引き締まってかっこよい仕上がりになりそうです。

そうと決まれば早速採寸して、持って帰ってもらい、
来週末に納品という段取りでお願いしました。



なにやら書き込んでいる文字もかっこよろしいですね。
字が汚いとさまになりませんが、達筆です。
意味を聞きましたが、忘れちゃいました(笑)



畳が運び出された後。
床に貼ってある板が適当で、驚きです。
隙間だらけだし、板の厚みも違っている部分もあります。
もちろん、この板をめくると床下の土です!
ま、ここは見なかったことにします(笑)



翌週ぴかぴかになった畳たちがかえって参りました!
すばらしいの一言です。
家中、ものすごく良いにおいになりましたー。
写真は、ゴザの生産者タグ。この方が一生懸命作ってくれたゴザって事です。
道具好きの僕にとって最高のプレゼント、職人さんが使っていた手かぎをもらいました。
ってゆうか、おねだりしてもらったのかも。。。
ありがとう。


############################
 番外編:今日のごはん
############################
スーパーで生きの良いアサリをゲットしたので、
ボンゴレビアンコを作りました。
アサリが良いと一気においしく仕上がります。



スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。